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1. 廃棄物とは 

1.1 廃棄物の定義
 「廃掃法」で定義される廃棄物とは、ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸その他の汚物又は不要物で、固形状又は液状のもの(放射性物質及びその汚染物は除く)を言う。
廃棄物であるかどうかに係る、定義中にいう「汚物又は不要物」については、次の「都道府県・政令市宛て環境省通知」があるので、いわゆる廃棄物/有価物の判断には、特に注意が必要である。

 廃棄物該当性の判断について
 廃棄物とは、占有者が自ら利用し、又は他人に有償で譲渡することができないために不要となったものをいい、これらに該当するか否かは、その物の性状、排出の状況、通常の取扱い形態、取引価値の有無及び占有者の意思等を総合的に勘案して判断すべきものであること。(H25年3月29日付け 環廃産発1303299号 「行政処分の指針について(通知)」 より)

1.2 廃棄物の区分毎の種類
 廃棄物の種類は、大きくは一般廃棄物と産業廃棄物とに分かれ、その区分毎の種類は次の図1の通りである 。


                 図1 廃棄物の区分ごとの種類

2. 一般廃棄物 
2.1 一般廃棄物
  一般廃棄物とは、産業廃棄物で定義される以外の廃棄物を言う。
この中には、通常の生活に伴い発生する、ごみ、し尿等の生活系一般廃棄物と、事業活動に伴い生じるが、業種指定から外れる等産業廃棄物として定義されない、事業系一般廃棄物とがあるので、注意が必要である。
 
2.2 特別管理一般廃棄物
 一般廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性他の健康、生活環境に被害を及ぼす恐れのある性状を有する、次の表1に示すものを指す。

  表1 特別管理一般廃棄物
No.廃棄物の種類内容
1PCB使用部品・廃エアコンデショナー、廃TV受信機、廃電子レンジに
使用のもの
2廃水銀(※1)・水銀使用製品が一般廃棄物となったものから回収
したもの
3ばいじん・ごみ処理焼却施設(処理能力200kg/h以上等)の
集じん施設で捕集したもの
・それらを処分するために処理したもの
(基準不適合のもの※2)
4ばいじん、
燃え殻、汚泥
・ダイオキシン類特措法特定施設の焼却炉
(焼却能力50kg/日以上等)及び付属施設排出の、
ダイオキシン類を3ng/gを超えて含有するもの
・それらを処分するために処理したもの
(基準不適合のもの※2)
5感染性
一般廃棄物
・医療機関等排出の一般廃棄物で感染性病原体が
含まれ又は付着の恐れのあるもの
※1: '16年4月改正法施行で追加(「水銀に関する水俣条約」締結による改正)
   なお、これらを処分するために処理したもの(基準不適合のもの)は
   '17年10月追加施行予定
※2:廃棄物を溶融・固化、焼成安定化、セメント固化安定化、薬剤処理安定化
  又は重金属溶出・ 安定化若しくは製錬回収する以外の方法によるもの

3. 産業廃棄物 

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3.1 産業廃棄物
 事業活動に伴い生じた廃棄物及び輸入された廃棄物等、次の表2に示すものを指す。
なお、この表2中の排出業種・事業場の限定から外れた廃棄物は、事業系一般廃棄物になるので、特に注意が必要である。

  表2 産業廃棄物
No.廃棄物の種類排出業種・事業場
1燃え殻
全ての業種
焼却炉残さ
2汚泥廃水処理泥状残さ
3廃油動・植物性油、溶剤
4廃酸酸性廃液
5廃アルカリアルカリ性廃液
6廃プラスチック類合成樹脂・繊維くず
7ゴムくず天然ゴムくず
8金属くず鉄鋼・非鉄くず
9鉱さい鋳物廃砂、溶解炉カス
10ガラス・コンクリート
・陶磁器くず
空瓶、コンクリート
・レンガ・陶器製品くず
11がれき類工作物解体コンクリート
・アスファルトくず
12ばいじん(※1)焼却炉ダスト
13紙くず(※2)建設業(※3)、パルプ・紙・
紙加工品製造業、新聞業、
出版業(※4)、製本業、
印刷物加工業
印刷廃紙
14木くず (※2、5)建設業(※3)、木材・木製品
の製造業、パルプ製造業、
輸入木材卸売業、
物品賃貸業
木材片、おがくず
15繊維くず(※2)建設業(※3)、繊維工業(※6)木綿・羊毛繊維くず
16動植物性残さ食料品製造業、
医薬品製造業、 香料製造業
醸造・発酵かす、
魚かす
17動物性固形
不要物
と畜場、食鳥処理場畜獣・食鳥かす
18動物のふん尿畜産農業牛・豚・食鳥のふん尿
19動物の死体畜産農業牛・豚・食鳥の死体
20処分するために 
処理したもの(※7)
全ての業種コンクリート固化物
21輸入廃棄物(輸入許可を得た事業者)
   ※1:焼却炉集塵施設捕集物
   ※2:PCB(ポリ塩化ビフェニル)塗布・含有物は全業種対象
   ※3:建設工事に係るものに限る  ※4:印刷出版に限る
   ※5:貨物流通用パレットは全業種対象  ※6:繊維製品製造業を除く
   ※7:No.1~19に該当しないもの

3.2 特別管理産業廃棄物

 産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性他の健康、生活環境に被害を及ぼす恐れのある性状を有する、次の表3に示すものを指す。

  表3 特別管理産業廃棄物
No.廃棄物の種類内容
1廃油(引火性)廃揮発油、廃灯油又は廃軽油類で引火点70℃未満
2廃酸(強酸)pH2.0以下の酸性廃液
3廃アルカリ
(強アルカリ)
pH12.5以上のアルカリ性廃液
4感染性廃棄物医療機関等排出の感染性病原体が含まれ又は付着の
恐れのあるもの
5








廃PCB等
(※1)
廃PCB及びこれを含む廃油でPCBが0.5mg/kg
(含有試験)超えのもの
6PCB汚染物
(※1)
PCBが染み込み・塗布・付着・封入されたもの
(汚泥は判定基準超えのもの)
7PCB処理物
(※1)
廃PCB等又はその汚染物を処分するために
処理したもの (判定基準超えのもの)
8廃水銀等
(※2)
廃水銀又はその化合物(※3)
9廃石綿等廃石綿、石綿の含有・付着物で飛散の恐れがあるもの
10その他政省令・特定施設排出の廃棄物(※4)
それらを処分するために処理したもの(判定基準超え)
 ※1:PCB:ポリ塩化ビフェニル
 ※2: '16年4月改正法施行追加(「水銀に関する水俣条約」締結による改正)
 ※3:省令指定の施設排出のもの及びそれら含有の産廃又は水銀使用製品
   廃棄物から回収の廃水銀。 なお、それらを処分するために処理した
   もの(判定基準超えのもの)は'17年10月追加施行予定
 ※4:政令指定の水濁法特定施設排出の廃油(廃溶剤)及び輸入産廃の焼却
   ばいじん(各々無条件)、その他政省令指定の特定施設等排出の
   ばいじん、燃え殻、廃酸・廃アルカリ(各々判定基準超えのもの)

 この表3の特別管理産業廃棄物のうち、No.5~8、10に示す特定有害産業廃棄物の判定基準は、次の表4に示すとおりである。
この判定基準値を超過したものが、特別管理産業廃棄物(表4では特管産廃と記す)に該当する。

  表4 特別管理産業廃棄物(特定有害産業廃棄物)の判定基準
No.
有害物質名
特管産廃(含有試験)特管産廃(溶出試験※4)
基準値
mg/l
廃酸・
アルカリ
廃油
(廃溶剤)
基準値
mg/l
汚泥燃え殻
等 ※1
1
アルキル水銀
化合物
不検出不検出
水銀又は
その化合物
0.050.005
2カドミウム又は
その化合物
0.30.09
3鉛又は
その化合物
10.3
4有機燐化合物11
5六価クロム
化合物
51.5
6砒素又は
その化合物
10.3
7シアン化合物11
8ポリ塩化
ビフェニル (PCB)
0.03※20.003
9トリクロロ
エチレン※3
10.1
10テトラクロロ
エチレン
10.1
11ジクロロメタン20.2
12四塩化炭素0.20.02
131,2-ジクロロ
エタン
0.40.04
141,1-ジクロロ
エチレン
101
15シス-1,2-
ジクロロエチレン
40.4
161,1,1-トリクロロ
エタン
303
171,1,2-トリクロロ
エタン
0.60.06
181,3-ジクロロ
プロペン
0.20.02
19チウラム0.60.06
20シマジン0.30.03
21チオベンカルブ20.2
22ベンゼン10.1
23セレン又は
その化合物
10.3
241,4-ジオキサン50.5○※1
25ダイオキシン類※4100pg/l3ng/g○※1
  ※1:燃え殻、ばいじん、鉱さい(但し、鉱さいは1,4-ジオキサン、
    ダイオキシン類に関して未適用)
  ※2:廃PCB等、廃PCB処理物は0.5mg/kg
  ※3: '16年9月施行規則等の改正施行により変更
  ※4:ダイオキシン類のみ全て含有試験、単位は毒性当量(TEQ)